営業の基本とデフレ対策
とあるコンビニで販売しているクロワッサンが今まで130円(税込)で販売していたものが商品の重量(内容量)を減らして100円に販売価格を変更つまり値下げして販売しているのを見てまだ日本のデフレは進行中なんだなと感じた今日この頃です。
随分と昔の話になりますけど私が営業の世界に入ったころに聞いた営業(商売)の基本は安く買って高く売るって事でつまり出来るだけ利益を出す事が重要だって事なんですけど、どーもデフレ下の今の日本は逆の方向に進んでいる企業が少なくないのですよね。
まぁデフレ経済の中で成功を収めたと目されていた日本マクドナルドが高級化(高額化)路線に失敗して減収減益になってしまった事例もありますし、全体がデフレ状態でしたらなかなか壱抜けたってのは難しいのでしょうね?
ですからいまだに仕入れ先を叩きまくって、社員の人件費を出来るだけ圧縮とかでもってライバル他社から一人でもお客を奪還するって戦法から抜け出せずに、気が付いたらみんな貧乏になってまぁ当事者だけならまだしも、薄利多売なんて事をやっていたら会社の利益も計上できなくて、税金の支払いも当然赤字ですから無しなんて事で、国まで貧しくなってしまいますからね。
もちろんコンビニの販売戦略ってのは当然ながら集客商品と収益商品を戦略的に考えて運営しているのでしょうけどね。
さて厳しい時とか困った時には基本に立ち返るっていろんな世界で言われますけど、やっぱり営業(商売)の世界でも同じことが言えるのではないでしょうかね?
例えば100円で仕入れた商品を110円で販売する場合と120円で販売する場合で考えるとわかりやすいのですけど、100円で仕入れたリンゴを110円で100個販売した場合ですと粗利益は千円で販売額を120円にすると粗利益は二千円と倍になりますよね。
そりゃ高い販売価格で売れれば苦労しないよって罵声が聞こえてきそうですけど、じゃぁ販売価格を安く設定したらお客が倍(200%)来て二倍の販売額になるかというとちょっと難しいですよね。
特に飲食店の場合なんかでしたら店の回転率をいくら上げても上限がありますし、人はみんな胃袋を一個しか持ってないですから、安いからと言って食事の回数を倍にする訳もないですし、いくら牛丼やハンバーガーが安いと言ってもそればかり食べるほど単純な思考回路じゃないですからね。
そんな訳でいつまでもデフレ型の商売が継続できるわけじゃないので、いかに早く基本に立ち返るかがこれからの勝ち組企業の条件みたいになってくるのじゃないでしょうかね?