販売企画と消耗戦
実感はいまいち薄いけどデフレの現在とバブル経済まっただ中の1980年代と販売戦略の違いみたいな事を書いてみようと思います。
分かりやすいのが乗用車の世界じゃないかと思いますけどシーマ現象なんて言葉も生まれた時代がバブルの時代でメーカーってのはより高付加価値でより高く販売価格を持っていく事に腐心していた時代で、はっきりいって無いほうがましみたいな訳のわからない機能まで付け足していてそれでもなぜか売れたいた時代がかつて有ったのですけど、いまではもう遠い昔の話になってしまった感じがします。
でデフレつまり恐慌な時代である2013年は一部では高額商品の販売好調のようなんですけど相変わらず低価格路線の販売戦略が幅を利かせていまして、例えば100円バーガーで売り上げを伸ばした日本マクドナルドですけど、こんな消耗戦はやってられないって事で高級路線と言いますか客単価のアップを狙ってみたものの残念ながら減収減益の結果になりましたよね。
ご存じのとおりですが安売り競争なんてものは別名は消耗戦ですし、そもそも安く販売して売り上げを伸ばしても幸せになる人は非常に少ないのが現実なんですよね。
つまり販売価格を安く抑えるために従業員の給料つまり人件費を圧縮して、仕入れ原価を下げてとまぁみんなが貧乏になるわけですし、ライバル他社が追随する事で気が付いたらみんなが深い谷底へ落ちていたなんてことになってしまいますからね。
そもそも販売価格を下げるなんて販売企画はだれでもつまり小学生でも考える事が出来る方法なんですから、まぁ多くの企業が採用してしまってしかも一応は販売価格を下げりゃ大概は売り上げだけは伸びちゃったりしますから後を絶たないって感じなんじゃないでしょうかね?
話題は変わってネット通販方面に進めますがこっちのほうはこれから消耗戦の行きつく先がもうすぐ現実になってくる気がしませんか?
ネット通販ってのは私も一時期やっていた事がありますけど店舗を構えて商売を始めるよりも非常に低資金で開店できますから、そりゃもう沢山の業者がネット通販に参入したのはみなさんご存じの通りだと思います。
これはやってみればすぐに分かりますけど他店との価格比較は専門のサイトがあるほど非常に簡単ですし、ネットで物を買う人の大半は別に接客を求めているよりもやっぱり価格ですからね。
そうするとやっぱり消耗戦を止めたら販売競争で他社に負けるし、他社を圧倒する安売りで販売量を伸ばしたとしても利益の確保が出来なくて結局は勝者なき消耗戦って事になってしまうのではないでしょうか?
追伸
しっかし日本マクドナルドは苦しんでますね。