商売と縁起

なんとなくですが関東の人間よりも関西人のほうが商売に縁起をかつぐような気がするのですが、それでも日本中に縁起をかつぐ人がいて商売をしていればその中でも縁起をかつぐ人が沢山いるのは不思議でも何でも無いですし、私自身も多少は縁起をかつぐことがありますので今回のコラムではそんな事について書いてみようと思います。

さてよその会社にお邪魔した際に大きなダルマが待ち構えていたり、神棚があって脇に大きな熊手が飾ってあってその熊手で現金をかき集めようとする意気込みが感じられたり、暦の先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口などを気にしまして商品のリリースや営業上の行動も仏滅とか大安などを指標の一つにしている経営者の方もいらしゃるのでは無いでしょうか?

まぁその手のことを信じるのも信じないのも行動に反映させるのもさせないのも全くもって個人の自由ですし、科学的に解明されていないからと言って完全に存在を否定することも出来ないと思いますので、商売に持ち込むのもありだと思いますがあまりに外部の人間に強制するのは差し控えた方が良いと思いますよ。

実はその昔の私がサラリーマンだった頃のことをふと思い出したのですが、あとあるシステムの納品日につきましてクライアントと打ち合わせを行って納品日の調整を行っていたのですが、たしかその人は大安の日意外は納品をして欲しくないのだそうで、たしかそのおかげで土曜日だったか日曜日だったかの休日出勤して納品を完了させた記憶がありますが、たしか納品先の会社も土日が休日だったのでありまして、先方の社長さんも納品に立ちあうために会社に出てきたような記憶があります。

まぁお客様は神様ですって言葉も歌謡界の大御所が話してましたし妙なところでクレームになっても困りますので先方の要求通りに大安に納品を済ませたわけですけど、私はそのあたりに疎いほうなので結構びっくりしましたし、そーゆー人もいるのだなって感心したりも致しました。

まぁ経営者なんて孤独なものですし何らかの心の支えがあった方が気持を強く出来ることもありますし、科学的にどうこうとかじゃなくて気休めみたいなものなのでしょうからね?

しかしその売上が急降下してやるべき事をやらないで神頼みに走るとか、縁起をやたらと担ぐように変身してもその場合はすでに手遅れで神様が気がついてくれる前に、会社が傾いてしまうと思いますからやるのでしたら普段から縁起をかついでおいた方が良いのでは無いでしょうかね?