営業力と虚像と経費削減

一度紳士録に個人情報が掲載されてしまいますと様々な方面からダイレクトメールが送られてきたり営業の電話がかかってくるわけですけど、郵送されてくるダイレクトメールのたぐいはどれもお金かけてますね。

高額な商品やサービスを販売するにあたって必要な事は、まずターゲットとする客層のリストアップと、中身はともかく必要十分に自分の会社を大きく立派に見せる虚像を作る作業の2つは必須だと思います。

まず販売先としてのターゲットですけど、不特定多数の一般庶民の目に触れるような形で広告宣伝を行えば同時にハイクラスの資産家の目にとまるのかもしれませんけど、それじゃ広告宣伝費に大きな無駄が出てしまいますし、下手に一般紙だとか大衆紙に広告なんてだしたら逆にハイクラスの資産家が避けてしまったりしまうからね。

そんなわけで販売を企む会社は様々な手を使ってターゲットリストを集めるわけですけど、この辺りに関して詳しくないのでこれ以上書けません。

さてもう一つの会社を必要以上に大きく見せる方法じゃなかった実態みたいな事を少々書きます。

その昔に会員制のリゾート施設を運営している企業にお邪魔した時の経験ですけど、会社案内はとっても上質なツルツルして写真をふんだんに使っていかにもお金をかけているのが一目でわかる会社案内。

事務所のほうもゆったりした広さで、受付にはちゃんといつも女性の受付がいて、案内される接室は当然ながら豪華絢爛な作りでお客様をお迎えするって感じでしたね。

で私がお邪魔した要件はどうも不況の影響なのかさっぱりお客が取れないので、何とかホームページをリニューアルしてそこから新規顧客開拓を少しでもしたいなる要件でした。

お客からの引き合いが減っていて売上が低迷しているんだったら、普通に考えれば事務所の規模も小さくして一日一人くるか来ないかのお客の為に受付嬢をおいておくなんて無駄を削減すれば良さそうなもんですけど、ハイクラスの金持ち相手の商売をしようとした場合、そこの経費を削減してしまったら、もうハイクラス相手の商売は金輪際出来ないんですね。

その後そのリゾート施設の運営会社さんは人員削減こそしたようですけど、今もあの豪華な事務所で営業を続けていますからまぁなんとかなっているんだと思います。

さて売上が落ちてきて頑張って営業活動に邁進しても売上の向上が見込めない時には、どうしても経費削減方向に目が行ってしまいますし、それは当たり前の事なんですけど、中には会社案内の質を落とすとか酷い時には名刺の安くするために自社のプリンターで印刷してなんてところまで経費削減のメスを入れちゃう場合があるようですけど、それって同時に営業力まで落としていないでしょうか?